家の購入時に銀行からお金を借りるとしたら、書類の山、サインに押し捲られます。銀行側からしてみれば、借りる客に返済能力があるか調べなければいけないから当然です。しかも、お金が何に使われるのか、客の向こう側まで調べておく必要があるのもよく分かります。そう、客の投資物件がウンコ物件じゃないかを、彼らの 保証のために家の鑑定をします。これなしにローンを組んでもらえません。それが Appraisal です。費用は購入者の私たちが払うんですけどねー。
また、Appraisal は私たちの味方でもあります。売り手との間で値段の交渉が成立しても、家の値段が正当なものかどうかなんて、素人の私たちには分かりません。でも、プロの鑑定師による鑑定があれば、やっぱり安心です。通常、売り手との契約書の中に「家の価値が同意した購入価格以下の場合」という項目が書かれています。私たちの契約書の中にはキャンセルしてもいいという項目が Contingency の項目の一つとしてしっかり入っています。
ただですね〜、ここが微妙なところなんですよ。家には正当な値打ちがあって欲しいし、将来ももっと価値が上がってもらいたい。でもProperty Tax を考えると、価値が低い方がいい・・・そう、Property Tax の税額は、家の価値が元になって割り出されるんです。

購入予定の家の中からたった一枚だけ携帯でパチリ。この景色に惚れ込んだんです。
カリフォルニア州、クパチーノ市の場合、Property Tax は家の価値の 1.25% です。仮に家の価値が $1M だとすると、税金は $12,500となります。$2M の家なら、毎年 $25,000 の税金を払わなければいけないことになります。クパチーノ市の平均は $2.5M。
Appraisal は、したければ何回しても構いません。家の大きさにもよると思いますが、$300-$500ぐらいで鑑定してもらえます。例えば、不況のあおりで家の価値が下がっているはずだと思ったら、Appraisal をしてもらって税金を下げてもらう請求もできるわけです。(税金の値上げ率は、別の問題なので後ほど書きます。)
ちなみに、私たちの移り住むユタ州、Saint George の Property Tax は家の価値の 1% の 0.55% です。不思議な表現ですよね。投資物件なら 1%、自分の住む家なら 0.55%という意味です。先ほどの同じ価値 ($1M) の家を参考例に使うなら、税額は$5,500、$2Mの家でもクパチーノの $1M の家以下の税額となります。この差は大きいですよ〜!毎年のことですから、10年、20年先のことを考えると価値判断のいい材料となります。だからユタなんです〜!
ところで、Property Tax の金額のベースとなる家の価値ですが、家を購入した際はどうなるのか。購入金額と鑑定結果が違う場合はどうなるの?カリフォルニアではどちらか低い方がベースになると理解してます。(ちょっとあやふや)
私たちの新しいユタ州の家に関して言えば、購入金額の方が鑑定結果より低いと予想してるんですけど、てか、そうあって欲しい。いい買い物したよね〜って思えるから。だから、購入価格が税金のベースになってくれると都合がいいわけです。不動産屋さーん、これどうなの〜?

ユタ州にある Capitol Reef 国立公園

この分布図を見る限り、この地方は発生量が3、もしくは LowかModerate。低いから大丈夫とされている場所です。今住んでいる Cupertino, CA も同じ値なので、ほぼ問題ないと言えます。ただ、几帳面なバンちゃんのこと、ラドン調査キットを買って自分で調査すると息巻いています。仕事を辞めたら時間もできる事でしょうから、趣味として頑張ってください。1年を通じて調査して、高い値が出たら、ガスの放出をコントロールする手段を取るとのこと。なーんだ、じゃあ、今回は調査しなくてもいいんじゃん。と、思った私でしたが、一応、ここのコミュニティーに問い合わせて資料をとり揃えることにしました。


いいと思った物件があったら、買っておくのが当然いいわけですが、サラッと買えるだけのお金があったらの話です。また、今の家も確実にとっておいて、貸家にする計画であるなら、当然ですよね。


無事終了できたのでホッとしていたんですが、、、去年のギフト券の方が駆け込みで今日、いらっしゃいました。
こちらのお客様も、皆さん可愛らしくて、ただただ嬉しくなりました。生きているだけで素晴らしい、みんな素敵だなぁ〜。
一番大きな理由は、「もう働きたくない!」と、バンちゃんが宣言したから。
2ばん目の理由。私の予想では、このシリコンバレーはもう頭打ち状態に近いところまで来ているのではないかというもの。狂気の沙汰の不動産物件、文化を育みにくい殺伐感。すでに他州に移り住んで行っている会社も結構あります。ならば、この地から出られる時に出ておいたほうがいい。金利の上昇によって、不動産は横ばい状態。これからも上昇することを考えると、ピークは過ぎたとも言えるし、一時的だとも言えます。でも、一つ言えることは投資の鉄則、転がさなきゃダメよ〜〜。
マーケットに出すターゲットはこの近辺の理想の時期、来年2月。微調整は1月末に不動産屋さんがもう一度設定し直してくれます。それまでに家具を全部出して、オープンハウス用にステージングを完了させておきます。前回家を売った時は、マーケットに出す前から噂を聞きつけて「ぜひぜひ売って欲しい」という懇願メールを受け取った記憶があります。多分、今回はそんなことはないでしょう。
久しぶりに持つカメラ。