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秋の色 – Fall Color


空一面に雲が覆っていた。でも一瞬だけMV Rock に朝日が差した。
The sky was covered with dark clouds. But a beam of morning light lit MV rock for a moment.

そうだ。冬がくる前に秋の色を探さなくちゃ。
That’s right. I better look for Fall color before Winter comes.

でも、秋の色って、どんな色?
But what is Fall color?

どこに行けばいいの?
Where should I go to find it?

形はあるのかな?
Does it have a shape?

上手くカメラに収まらない。
The fall color doesn’t fit in my camera.

風がどんどん強くなって来て、冬がもう来てしまいそうだ。
The wind is getting stronger. Please stop coming, Winter, for a little longer.

助けを求めて太陽を仰いだら、ちょっと見えて来たみたい。
Desperately, I looked up to the sky and asked the Sun for help. Then, I could find the color.

ベンハムのコマ


一時間弱の時間がポカリと空いたので裏山を登った。
何かを探したくて、カメラを片手に光を求めた。
黄昏色にはまだ早かったけど、影は長くなっていた。

暗い林の中に白い野草の花を見つけた。媚びることのない野草の白さは、林の中で天使のようだ。

そうだ、今日は「白」を追いかけてみよう!
そう思い立って探し始めた白だったのに、難しい。タンポポの綿毛が光ってる。でも、どうしたらいいのかな。

そんな難しさは、自然界の色の仕組みについて考えさせてくれた。

「白」は色でもあり、色でもない。そして、「白」だけでは輪郭が描けない。だからカメラレンズでもフォーカスできない。私流に説明するとこんな表現になっちゃう。なんじゃそりゃ。

物理学的には、光が物体に当たって100%反射する時に私たちの目が覚知する状態だと言われている。写真の世界はまさにこの定義に基づいてるよね。でも、絵画の世界では、白い絵の具がちゃんと存在する。だから、色でもあり、色でもないってなことになる。

それでね、チョロっと調べてみたら面白いことがわかった。色はきちんと測定できるものではなく独断的な感覚で、人それぞれに違っているってこと。しかも、色の世界のことはまだ完全にはわかっていないってないんだ。え〜っ!久々のドキドキ。ベンハムのコマがまさにそんな事実を証明してくれているんだね。ぜひ、ウィキページのアニメーションを試してみてください!

あなたには、何色が見えた?

 

 

The Elements of Color


色の研究としてはバイブル的存在でしょうか。芸術、美術にかかわる仕事をされている方々、または勉強された事のある方なら大抵知っている色の研究家、ITTENの著書。この本 The Elements of Color はタイトルどおり、色の基本を説明してくれています。The Art of Color の縮小版です。

20140325-IMG_2800かつて所有していた本はぜーんぶ寄付してしまい、この本はそんな「寄付しましょう運動」の中を生き抜いてきた数冊の中の一冊。
この国に来てからほどなく購入した本でした。当時はちょっと難しくて読めなかったんで、色の配色の比較などを眺めていた程度。
それでもなぜか手放せず、ページをめくることなく25年以上がたちました。

そして今、再び手に取り読み始めています。
まだ最初の数ページ目ですけど、感動の嵐が吹きまくってますよ。

彼の色に対する深い洞察、真正面からじっくり向き合っている姿勢を感じます。

え?この本、そんな本だったの?と、いまさらの驚き。そこから彼の生き方みたいなものもまで感じちゃうのって、すごいです。
私の読み方、歳とともに変わってきているからかもしれません。

色は直接私達の脳を刺激します。そして、考え方をも支配してしまうほどパワーがあります。
彼はそんなこと書いていないけど、ひしひしと感じます。じーっくり読んでいきましょう。

「それにしてもあなた、定規をしおり代わりにするって、どういうこと?」
「近くにあったものが定規だったもので、つい。どうりで使いにくいと思いましたわ。
・・・もっと短い定規なら良かったのにね。」
「そこじゃないでしょ。ポイントずれすぎ。こりゃだめだ。」