Monthly Archives: August 2012

Sideview mirror project


旅行中って、以外にいろいろな事を思いつく。
そんな中でも、結構地味なアイディアがこれ。じゃじゃ~ん!

サイドビューミラープロジェクト

へへ、たいしたことじゃない。

車の中から風景を撮るのが好きなんだけど、たいていはピンボケ写真となる。

でも、意外に面白いショットの時もあったりする。
そこで、どうせなら積極的に使っちゃえばいいじゃん・・・と、思ったわけ。

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それに、徒然草の一節なんかも思い出しちゃったりして。

・・・雨の日に月夜を想い、 簾の中から春の移ろいを気に留める風でもない所作は風情がある・・・とか・・・

不完全さに見出す美ってことね。

吉田兼好ほど、風情の究極を求めなくてもいいんだけど、ちょっとクッションがある景色って、面白いかもしれないなーって。
ダイナミックに見えたりもする。切り取りの中の切り取り。
はたまた、切り取りの中の切り取りの切り取り。。。う、うっ、頭が痛い。

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まだ、どんなルールで撮っていこうかとか、基本方針とか、何もないのね。

ハチャメチャなコレクションになるかもしれないけど、ま、いいじゃん。

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選択ルールを強いて言えば、
「サイドミラーが入っていて、どこかにしっかりした主張のあるイメージが入っているショット」
ってことでスタートね。

7 月の旅 12 – Mono Lake


旅の最後の場所はここ、モノ湖。
Tonopah から2時間半ぐらいで到着する。
ついに来られた。

20120728-IMG_5889.jpgヨセミテ国立公園を越えたすぐ東側にあるこの湖は、
写真家には人気があるらしい。

でも、私にとっては、遠い存在だった。
クパチーノの家からは 4.5時間ぐらいかかるから、
一人で運転して来るには、ちょっとシンドイ。

ばんちゃんいわく、朝日とか夕日の瞬間をここで撮る為に、1泊、もしくは2泊する人達が多いとか。

タイミング悪くお昼時。
写真を撮るには最悪の時間帯だ。
それでも十分楽しんだよ。
Tufa という石灰石のボコボコした石が白くて、青い水と一緒に美しい景色を作り出してくれる。

この後、私たちは、少し北上し、395号線沿いのかわいらしい町、Bryant Field でお昼を食べて、超特急で家路についたのでした。

7 月の旅 11 – Great Basin NP


悲しいことに、キャニオンランズ最後の日と、GreenRiverという町での写真がない。

またー?トリプルショックで感覚が麻痺してくる。。。なんて事ないですよ、これは。
今回のファイルマネジメントは、本当に痛い痛い教訓となる。

ほどよく疲れをとり、そこから6号線を西へ、西へと向かう。
夜までにネバダ州のTonopah という町まで急がなければ!

さて、突然ばんちゃんが、Great Basin 国立公園に立ち寄ってみようと言い出した。
急いでいるのは彼のほうで、私はさほど急ぐ理由もなく、
軽くオーケー。

行ってみて後悔した。
不便な場所にあることもあり、あまり知られていないこの国立公園は、確かに地味な印象を受けた。
でも、洞窟があり、13,000フィートもあるWheeler Peak という山もあり、、Bristle Pine Coneも生息する、魅力的な公園なのだ。でも、私たちには時間がない。

20120727-IMG_5816.jpgインフォメーションセンターのおばさんはとても親切にいろいろと説明してくれた。
訪問客があまりいないからかしら。Wheeler Peak の麓まで行って帰ってくるのが精一杯で、本当に残念だった。

ここを再び訪れる機会があるだろうか。確立は低い。
こんな時、聖書の聖人達をうらやましく思う。100歳まで、いや、200歳まで生きられたらいいのにな~。

でも、アスペンの林に思いがけず会えたからいいとしよう。20120727-IMG_5811.jpg

Tonopah の町に着いた時は、すでに日が沈んでいた。

7 月の旅 10 – Canyonlands NP, Hardscrabble


White Crack にはあと一日居たかった。
そんな名残惜しさをかかえながら、次のキャンプ地に向け出発。

この辺一帯は、Google マップに載っていなかったから、ルートの作成ができず、苦労した場所だ。

そうこうしている内に、有名な場所にたどり着く。グリーン川が馬蹄形をしていて、Turks Head という名がついている。
この写真は、17 mm の超ワイドレンズで撮った。崖っぷちスレスレに歯を食いしばって立ってみても、全景を撮れない。
なにしろ、風が強くて、コワイのだ~!

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この後は、少しずつ、景色が変わってくる。高度が徐々に下がり、グリーン川が近くに見えてくるからだ。

キャンプについたのは、多分午後3時ごろ。Hardscrable という名の通り、荒れた道を越えないとたどり着けない。
でも、キャンプサイトは静かなグリーン川の横だった。。。が、暑い!!!気温は110度を越えていた。

日陰もないので、車の横に日除けパーカーを付けることにした。でも、うまくいかないのね、これが。そこで、ばんちゃんは爆発。暑いですからね~。何とか張り終えた時には、彼は死にかけていた。
そこで、水でビショビショのタオルを、無理やり頭からかぶせた。日本の旅館に泊まった時にもらってきたタオル。
細長いから、結構使えるのね。嫌がっていたが、その日は手放せないタオルとなった。

夕食後、半月の出る中、星を撮った。理想は月が出ていないこと。天の川を撮るには、真っ暗がいい。
苦しみつつも、時間を10秒、20秒、30秒と延ばしながら撮っていくと、少しずつ見えてきた。
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月の光で程よく照らし出された風景も悪くない。
初めての天の川のショット。微かにしか見えないけど、上出来よ!

7 月の旅 9 – Canyonlands NP, White Crack


今日はいよいよWhite Rim Trail に降りていく。
一旦、公園を出て、ガソリンをさらに補充して、最後の冷たい水を飲んで出発!

まずはShafar trail というくねくねの道。

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上から見たときは、ちょっと怖いかなと思ったが、走り始めると、そうでもない。
このあたりなら、すっごく気をつければ普通の車でも走れるかもしれない。
うーん、やっぱり4厘駆動じゃないとだめかな。

長いドライブの末にたどり着いこのキャンプ場は、1グループしか泊まれないのにもかかわらず、すばらしい景色だ。しかも、暑くない。

夕日は勿論豪華な自然からの贈り物だったが、実は、ここで出会った微生物には、もっと感激してしまった。

20120724-IMG_4695Tadpole Shrimp 
調べたら日本語ではカブトエビと呼ばれ、そんなに珍しくないことがわかってきた。
それでも、生きた化石と呼ばれる理由は、昔のままの形を保っていて、目が3つあること。
ほほ~、確かに散っちゃい目が真ん中に見えますね。

たとえ水溜りがなくなっても、卵を産み落としているから、いつか雨が降り、水溜りができたらすぐ孵化することができるんだって。
この場所で生きる生物の典型ね。

ということで、私たちは空を仰ぐだけじゃなく、水溜りの中も真剣に観察するようになり、日は暮れていったのでした。

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7 月の旅 8 – Canyonlands NP, Willow Flat


さて、いよいよ旅のメインイベント。キャにオンランズ国立公園に入る。

  • ガソリン・・・チェック
  • 水・・・チェック
  • 食料・・・チェック

これさえあれば、一応生き残れる。

この公園は広大で、三つの地区に分かれる。

  • Island in the Sky
  • Needles
  • Mesa

私たちは、Island in the Sky という、コロラド川とグリーン川に挟まれた地区のみを旅することにした。

Island in the Sky… 空に浮かぶ島(勝手に付けた訳語)

見下ろしているのは、White Rim (白いふち)と呼ばれている地区。この地層はペルム紀のころ形成されたとか。2億5000万年前。恐竜が出てくる、ずーっと前の時代ね。

いやはや、とんでもない時間の流れ。
私たちは、翌日からその1200フィート下に見える、White Rim trail の白いふちの辺りを通り抜けているのでした。

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8月、当然暑い。でも、不思議なことに、自然の物語の前では忘れてしまうんだねー。迫力に圧倒されまくる。
そして、モンスーンの季節。
Wikipedia のページに調度キャにオンランドの稲妻のビデオが載っている。まさに、そんな感じの毎日でした。

午後には必ずどこかで雨が降り、雷が鳴り響く。
こんなに空が広いと、蒸発した水蒸気が上昇し雲となり、雨雲となり、雨が降るという図式が一目でわかってしまう。一日中眺めていても飽きない。

とりあえず、豪華な夕日絵巻に満足し、キャンプ第一日目を終えた。

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7 月の旅 7 – Arches NP, Utah


アーチーズ国立公園には、その名の通り、アーチがたくさんある。
岩の侵食の仕方でできていくらしい。そして、残念なことに、その侵食を止めることはできないので、今あるアーチもいずれは侵食されつくし、なくなってしまう。
でも、そんな心配は私たちには無用。長い時間をかけての侵食作業ですから。

4つのアーチを歩いて、登って、訪れた。
ところが、とこを探しても・・・一番有名なデリケートアーチの写真がない!!!
うそ、また~???
なんで・・・涙・涙・涙・・・

ラップトップにコピーする際、カードリーダーに読ませている。
その辺で手違いが起こったのかもしれない。
どうりでアーチーズの写真が少ないと思った。

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アーチーズ国立公園内で、朝日を求めて歩き回っていたら、いつの間にかばんちゃんとはまったく反対方向に歩いていた。光の勢いと速度があまりにも速くて、もう、夢中になっていたのね。

7 月の旅 6 – Valley of the Gods


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モニュメントバレーとは・・・
その昔、よく西部劇映画で使われた場所。
ナバホ族保留地の中にある場所。
ユタとアリゾナの境界線163号線沿いの一帯。

行く前に期待していた。
だいたい一致していたんだけど・・・それ以上でもなかった。
ここも観光客でごった返していて落ち着かない。だから早々に退散。
それより、ちょっと気になる場所があったのも手伝った。

Valley of the Gods ・・・ 神々の谷

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モニュメントバレーから北東に進み、きっと見逃してしまう標識を左に入る。
天候がいい時にしか入れない道。でも、注意すれば普通の車でも走れるかもしれない。
秘密の場所にしておきたいから、あまり詳しく書きたくないな・・・ふふふ。

ほどなく進むと、うわぁ~神々の神殿が立ち並ぶ。
赤い岩が観光地化されないままひっそりと、威厳をもって立っている。
国立公園どころか、記念地区にも指定されていない。畏怖をも感じられるほど。

7 月の旅 5 – Antelope Canyon


Sedona から約3時間ほど北上すると、ナバホ族保留地のわずか外側に位置するPage という小さな町に着く。この町はアンテロープキャニオンで有名だ。20120720-IMG_3224.jpgSedona 同様、観光客が世界中からやって来る。

「朝9時に98号線のマイルマーカー302に来る事。」

これだけの指示をもらっていた。
そして、私たちは二つの疑問に突き当たる。

  • 朝8時・・・Page はユタ州に限りなく近い。だから、時差の混乱が携帯にもGPSにも あった。
  • マイルマーカー302・・・って、何?どこ?

地図に載ってないし、GPSだって探し出してくれない。

20120720-IMG_2923.jpg
それまで知らなかったこの用語、どうやらすべてのハイウェイに1マイル毎に表記がされているらしい。
うひゃ、あった!

この写真は、集合場所だから大きいサインだけど、普通は小さい。
それぞれの州ごとに、西、もしくは南からマーカー表示がされているんだって。
ハイウェイの出口の番号も、実はこのマーカーと同じらしい。
へ~、なるほど、ザ、ワールド!(ふるい。。。)

ところで、時間になっても、ツアーオフィスには牛さんしかいませんでした・・・ガイドのジョッシュ君と3人で出発したのは1時間後。

彼は誰も行かないキャニオンに連れて行ってくれて、本当にラッキー。
有名な光線が入るキャニオンにたどり着いた時は、観光客でぎっしりで、写真どころじゃない。
ジョッシュ君に、また感謝。

静けさの中、私たちのシャッターを切る音だけが聞こえていた。
そこに彼のナバホフルートの音色が響いた。
雰囲気でますね~。
そういえば、尺八も試してみたことがあるって言ってたっけ。

アンテロープキャニオンでの写真。

キャニオン内の美しさに、ただ絶句したことは言うまでもない。20120720-IMG_2944.jpg

7 月の旅 3 – St. Anthony 修道院


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アリゾナ、フィネックスのほんの少し南東にフローレンスという小さな町がある。
そこにばんちゃんの親戚が健康上の理由から、移り住んだ。そこで彼を訪れることになった。

この町には大規模なベッドタウン作られ、そこだけ特別なコミュニティーが作られている。
暑い事を抜かせば、かなり安全で快適な老後が送れるという事だ。

産業などは何があるのかわからないが、比較的新しいが、ひっそりと修道院がある事がわかった。
St. Anthony’s Monastery

そこで宗教には関係のない私たちだが、見学させてもらうことができた。

広大な敷地内にはチャペルが6-7つほど建てられている。それぞれユニークなデザインだ。
チャペル内も、ご覧のとおり、超きらびやかなものから、質素なものまで様々だ。

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でも、なんと言っても特筆すべきことは、敷地内の木や花が丁寧に手入れされていること。
楽園に来たみたいだ。鳥も、蝶も自由に飛びまわっている。

この敷地内では、ゲストも長いスカートにスカーにならなければいけない。

100度を越す暑さの中、長袖と長スカートにスカーフ。

かなり苦しかったが、過ぎてしまえばたいしたことないと思えるのは不思議。

ロシアのおばさん風の私の姿を窓に映して撮ってみた。

彩度が高いので、わざとぼかしてコントラストもなくして、光をいっぱい入れてみた。