このブログを書くためにちょっとWikipedia を見てみたんですが、驚きです。
カリフォルニアにはMount St. Helena という山があるんですねぇ。
いや~、紛らわしい。もしかして過去に間違った使い方をしていたかも。
以下、簡単な比較です。
今日書きたいのは、ワシントン州の Mount St. Helens という有名な活火山の方です。
~~~ イントロ ~~~
この夏の休暇は北。
ワシントン州にあるオリンピック国立公園に向けて、ひたすら北上しました。
全走行距離、約2500マイル(約 4000km )本州を一周半ぐらい走るのと同じぐらい。
ひえ~!
まずは大ちゃんの通う大学のあるAshlandで一泊。
シェークスピアフェスティバルの真っ最中とあって、ホテルはすべて満室。
この町ははこのフェスティバルのおかげで一年の大半はこじゃれた賑わいをみせています。
私達はショーの切符も手に入らないまま、Standing Stone Brewing Company で夕食。
彼の大学の事など、積もる話をしてあっという間に夜がふけていきました。
強行軍の私達は、去りがたい町を後に更に北上。
そして、最初の目的地、Mount St. Helens に到着したのでした。
~~~
フュ~。イントロ長いよ~。
疲れるったらありゃしない。
でも、気を取り直して書きましょう。
生憎の曇り空。
2日間の滞在中、時々の晴れ間があっても快晴にはならず、山頂は見えませんでした・・・と、一応しておきます。
そこで私達はBig Foot Burger のあるレストランで作戦会議。
30分以内に食べ終わったら$19 の巨大バーガーがタダになるってやつですが、最初っから無理だとわかっていたので挑戦もせず。
まずはヘリコプターのパイロットと話をして、一応の予約。天候の回復を期待して、ハンモックのように地盤がまだ確立されていないハイキングコースを3時間ぐらいかけて歩くことにしました。
その後、ヘリコプターを飛ばせるようになったら火口を見に行くという計画です。
計画はまあまあ成功したといえるかな。
ハイキングは人があまり入らない場所だけに、雑草が生い茂っていましたが、それだけ静かで落ち着けました。
花の写真をパチパチ。特別な花じゃないんです。ただの野草。
でも、最近そんな野に咲く花がとても好きです。
無名の小さな池もそこら辺にあったりして、いい雰囲気です。
その後、時間が少しあったので、Johnston Ridge Observatory まで登りましたが依然として霧は晴れず、心配しながらヘリコプターが飛び立つ Eco Park Resort に戻りました。
パイロットと再び話し合い。
火口には入れないけど近くまでなら飛べないことはないという言葉で飛ぶことにしました。
ところで、火山はばんちゃんが好きな題材、しかもこの山は特別な思い入れがあるようです。
アルゼンチンに発掘調査でしばらく滞在していた時のこと、地質学者の一人と知り合いになりました。
その時に彼女からこの山の噴火のときの事、そして、この山を調査していた同じチームメートが亡くなった事。それも、彼女が買い出しに行っている間に起こったこと、などなど、いろいろ話していただいたそうです。
このEco Park Resort の林の中に亡くなった調査員たちの記念碑が建てられているんですが、その中に彼女のチームメートの名前が列記されています。そんな名前を発見してばんちゃんはちょっと感慨にふけっていたようです。
噴火の時の映像や、いろいろな資料からとんでもなく大きな噴火だったことが想像できます。なにしろ噴火によって山頂が一気に吹き飛んで、標高が2,950mから2,550mになっちゃったんですから。
さてさて、話を元にもどしてヘリコプター。
上空からエルクの群れを見たり、噴火によって道がふさがれてもう行くことのできなくなった湖を見たりと、この辺は楽しいヘリの飛行です。
それがねぇ、火口近くまで来ると風が強くて霧も深くて、こわいよ~ 早く帰ろうよう~と心の中で叫んでました。
パイロットが火口まで飛べそうだなんてサービスしてくれちゃって、ヒェ~です。
だから、山頂が見えたかと聞かれると、一応見えたんですね。
あ、ちなみにこの写真、私達のヘリの影が写っているの見えますか?
怖くて慌てまくり。
しかもカメラもちゃんと固定できないので、もうやけくそでパチパチ撮りまくってました。
そして、私達の奇跡的帰還となりました。このショット、なんとなくそんな戦地から帰ってきたドキュメンタリーカメラマン風に見えませんか?
こうしてMount St. Helens でのちょっとスリルな時が過ぎていき、私達はさらに北上。
いよいよオリンピック国立公園へと向かいます。
[つづく・・・]