今日は温帯雨林の話し。
日本も温帯雨林に入るようで、その意味では何が特別なのってことにもなりますでしょうか。
日本では白神山地とか屋久島が有名で、世界遺産に指定されていますね。
ここ、オリンピック国立公園もこの温帯雨林が特に有名で世界遺産に登録されています。
とにかく、ほとんどすべての木はコケなどで覆われています。雨林といわれるだけあって、降水量が断然高いわけです。
このロッジには降水量を示すゲージが建物の外に付けれています。
15 ft (4572 mm) の所にあるバー(羽の近く)は過去の最高降雨量を示しています。
また、今年は9 ft (2743 mm) をさしています(人の頭の少し上)。今年の降水量は少ないようですね。
私達の滞在中も時々の晴れ間はありましたが、ずっとシトシト、ザーザーと雨が降っていました。
そういえば、Stephenie Meyer のTwilight シリーズの舞台は、こんな雨がずーっと降っているワシントン州でしたよねー?
なるほど、これならバンパイアのエドワードも住めそうです。ジェイコブがインディアンってのもうなずけます。
話を戻して・・・
苔むす森林に覆われてますから、そりゃあ、いろいろな話も出てくるでしょう。
雨林ツアーで聞いた初めて開拓に来た人たちの話は、とても興味深いものがありましたが、それは長くなるので別の機会ということにして、この人。
インディアンには昔からサスクワッチという名前で伝承されているようです。ビッグフット。
勿論、本物ではないですが、薄暗い時に道端で見つけたら、ちょっと驚くかな。
まだ話が戻ってませんね~。
でも、なんというか、何枚も写真を撮っては見たんですが、苔むす森林をどう撮っていいかわからずじまい。だからイマイチいい写真もなく終わってしまったようです。
自分の中にそれほどの思い入れもないし。
でも、森の中は雨の雫で時々入る光に照らされてきれいなんです。宝石が散りばめられたよう。
私達の歩いたコースはGraves Creek Trailhead から2.5マイルほどかけてPonny Bridge まで行って帰ってくるコース。
蚊もたくさんいましたが、小さく可憐に咲く野草たちは雨の中で清楚です。
Bunchberryゴゼンタチバナ
Red Huckleberry
そして、好きになったアルダー
白樺のように幹が白いんですが、驚くことにLichenという菌に覆われているからなんです。
コケも生えてなんだか毛皮をつけているようでしょ?
枝の先まで全部Lichenで覆われます。
コケが木に生えることで木も強くなるんだそうです。
ほら、例の酵素が分子を分解してくれるって言う奴ね。
人間の腸の中の善玉菌がいろいろ分解してくれるのと同じように考えればいいんでしょうか。
だから、Win Win シチュエーションで共存を見事に果たしている自然の姿というわけですね。
それでも木にコケが生え過ぎて重くなり、木の下の方の枝は途中で折れてしまうらしいんですが、それが理由で「ピアノキー」というあだ名を付けられたということです。
最初はなんで~?と思いましたが、この木を発見して、納得。
横にしたら鍵盤に見えませんか?
コケ。何百種類ものコケが群生しています。
Lichenとの違いはしっかりあります。
コケは植物ですが、Lichenは菌類でキノコとかカビの仲間です。
でも、識別しにくいものも多いので、コケと名前がついているLichenもあるそうです。
この白いフワフワっとしたのはLichenだと思います。ちょっと驚きでしょ?
多分、Lichenはコケほど柔らかくないんだと思います。
これはコケなんじゃないかな。(まちがっているかもしれません・・・)
ところで、ロッジにはアジサイがたくさん咲いていました。
アジサイはこの地の花ではなく持ち込まれた花ですが、この地質にとても合って繁殖しているそうです。
どのショットも気に入ってます。
他にも書きたいことがたくさんあります。
ビーチにも行きましたが、そこで見たSpruce という木。
癌により、ちょっと変形しちゃってたんです。とはいえ、病気というわけでもなさそうです。
串刺しのお団子みたいだったり、これなんか、日本の埴輪を連想させてくれるよう。
食べ物に関して言えば、サーモン料理はめっちゃ美味しかったなー。
当然ですよね。新鮮な魚が手に入るんですから。
だからシンプルにグリルされてる皿の方が、より美味しかったと思います。
ロッジも居心地よかったですね。
丁寧な対応とフォローアップで、「ここはアメリカですか?」と思えるほどいいサービスでした。
ちょっと奥まったところに位置するので、訪れにくいです。
それが効を奏して、全体的に落ち着いた雰囲気になっているのかもしれません。
確実に3-4泊以上の宿泊予定で来ている客がほとんどでしょう。
私達も5泊できて正解でした。
それぐらいゆったりとした時間を持って訪れる場所だと思います。
[おしまい]
他にもflickrに写真を載せましたので、よかったら見てください。