11月2日付けでSole Proprietorship (個人経営)の会社を立ち上げました。
社名は Aomi Photography です。
その時の手順を忘れないようにメモしておきます。また、これから作ってみたいと思っている方の参考になります様に。
アメリカでの会社作りの手順が書かれたウェブサイトは、それなりに見つかります。だから、一通り読めば無難にできます。ここでは、素人の私にもできる、超簡単手順を書きます。かかった費用、締めて$288.00なり。だから、どこかの弁護士に高いお金を払う必要は全くありませんよ〜。
1番から5番までは手順を追ってする事項です。6番から8番まではなくてもいいものですが、当然、あった方がいいものです。
1. 会社のタイプを選ぶ
C or S Corporation, LLC, LLP, Partnership, Sole Proprietorship などから選びます。多分、ここが一番迷うところだと思います。ビジネスの種類や、収入予想を考えて決めます。私の場合は、LLC (Limited Liability Company) と Sole Proprietorship のどちらかの選択肢でした。
結局、CPA の助言により、Sole Proprietorship (自分だけで切り盛りする個人経営の会社)にしました。主な理由は、収入の見通しがあまりないこと(笑)、即スタートさせたいことなどです。そして、税金申告も個人の申告と共にできて面倒にならないことも大きな点でした。要するに、まだ不安だけど、とりあえぜやってみたいという人向けでしょうか。
2. DBA/FBN をファイルする
DBA (Doing Business As) または FBN (Fictitious Business Name) 両方とも同じことを言っています。会社名のことです。Sole Proprietorship 以外は会社名の登録が必要ですが、個人経営で自分の名前を使うだけなら登録する必要はありません。
私の場合もする必要はなかったんですが、ここが楽しいところじゃないですか。登録しました。登録は会社が存在する場所のカウンティーにします。私の会社は Cupertino という町にあり、Santa Clara カウンティーに所属しています。登録料金は11月2日現在、$40.00 です。
Santa Clara カウンティーでは丁度全てオンライン化に切り替えたばかりで、ウェブサイトにも新しいプロセスの記載がありませんでした。だから、混乱の真っ只中でしたが、登録証明書を郵送されるのを待つことなく、その場でもらえる点から、断然スピーディーになっています。
以下の資料を持ってオフィスのコンピュータに直接タイプすることになります。その後、順番待ちのチケットをもらい、1時間ほど待ちます。順番が来たらお金を払って、サインして、オフィシャルの印が入った紙を貰って帰るというのが一応のプロセスです。必要資料は以下:
- 会社名
- 会社の住所
- 会社のタイプ
- 初めてのファイルなのか、更新なのか (一度ファイルしても5年ごとに更新が必要です。)
3. ビジネスライセンスを登録する
コーポレーションやLLCと違い、個人経営の場合は会社が所在する町に申し込むだけです。ただし、会社の運営上、ビジネスライセンス以外にも必要なパーミットやライセンスが必要な場合もあるので注意が必要です。私の場合は写真を撮るだけなので、単純にビジネスライセンスだけです。Cupertino市への登録料金は$135.00 でした。
2週間以内にライセンスが郵送されるとのことです。
4. DBA/FBNを新聞広告する
規定により、登録した会社名を新聞に少なくとも4回、登録から30日以内に掲載して公表しなければいけません。そして、公表したという証拠を届け出る義務があります。しないとどうなるんでしょうか。その辺はわかりませんが、お役所の言うことは守っておきましょう。オンラインではなく、紙の新聞でなければいけないという注記もあります。
これが面倒な部分ですよね。いろいろ調べた結果、このサービスサイトにたどり着きました。https://www.dbastore.com/hometemplate.cfm
一応、安全なサービスのようです。この会社に頼むと、4回の新聞広告をしてくれて、その後、カウンティーへ証拠を提出してくれます。自分でしなかったことはこれだけです。サービス料金は$22.00でした。私がしていたら、多分$200.00以上かかっていたことでしょう。
5. 銀行口座を作る
登録した会社名で銀行口座を作ります。
必要なものは、会社名とビジネスライセンス、その他、自分のIDなどです。初回に入れる金額は当面の運営資金ということになります。
6-1. ビジネスカードを作る
今は便利な時代です。ウェブにはカード作りのサービスが、半自動化形式でゴロゴロと存在します。私は、たまたまMOOを見つけたので使いましたが、もっといいところがあるかもしれません。料金もピンキリですが、自分で選べます。紙質、枚数、角の処理などで金額が決まります。私は中間の紙質で200枚、自分の写真とデザインを使い、割引も入れて$91.00払いました。
6-2. ウェブサイトを立ち上げる
多分、これが一番労力が必要な部分でしょう。時間をかけて作っていくしかありません。自分で全部デザインして、バックエンドのDBなども機能するようにするには私の能力では限界があります。ウェブデザイナーにお願いする必要があります。そこまでしなくても、宣伝効果だけが目的で、そこそこ形になって入ればいいのであれば自分で作れますよね。私の場合は・・・思案中です。
6-3. ビジネス専用のemailアカウントを作る
ウェブサイトを作るときに同時に作ればいいでしょう。
7. EINは必要ないことを確認する
EIN (Employer ID Number)はSole Proprietorshipには必要ありません。でも、取得することはできます。EINがあった方がいいという人の理由として、ソーシャルセキュリティ番号はなるべく使わない方がいいし、ビジネスを宣伝する上で有利になるというものです。ま、急ぐものではないので、じっくり考えましょう。
8. Liability Insurance (賠償責任保険)を検討する
これも会社が何をするかによります。多分、私の様な会社では必要はないと思うので、加入しません。Corporation や LLC なら賠償責任が個人にまで来ないので安心です。でも、個人経営では、何かあったら全て個人で負担することになります。ただ、それを心配するなら、最初からLLCで会社を起こせばいいんじゃない?と、思います。