宣伝もしてないのに、写真の仕事が舞い込んだ!
<プロローグ>
そりゃ、引き受けなきゃダメでしょ。突然でもなんでも、チャンスだぞ。
収入ゼロの写真屋さん、断ったらどうなるのさ。
でも〜、コマーシャル写真だよ。
やったことないよ〜。
・・・・ま、なんとかなるんじゃん?
無謀?それとも、勇気ある行動?
<第一幕>
眠れない夜の翌朝。晴れたり曇ったりの天気。
スピードライトの設定、チェック。
レンズ、チェック。
バッテリー、チェック。
カメラ、3脚、全部チェック!
よし、行くぞ〜!
<第二幕>
10時から正午まで、
2時間モデルさんと共に過ごし、帰宅。
睡眠不足と仕事終了でどっと疲れが押し寄せて来る中、早速写真をアップ。
中を覗いてみると・・・えっ?
ボケボケじゃ〜!
こ、これ、ほんと?夢の中?なんで?
こんなボケ写真は今までかつて撮ったことがないのに。しかも、この勝負時になぜ?
<第三幕>
驚愕、落胆、爆食い。
どうする?
見れば見るほど悲惨な状況に、涙がジワリ。
それでも選び抜いた110枚。
あーだこーだと編集作業。
帰宅したバンちゃんに見せると、「望遠ズームで時々起こることがあるらしい」と、コメント。
なぜ?それより、今、どうする?何ができる?
バンちゃんのコメントを参考にさらに65枚に絞り込む。
クライアントから、試し撮りした彼の写真をまず送って欲しいとのメール。
あ〜あ、万事休す。当然正直にこの状況を説明するしかない。
<第四幕>
再び、眠れぬ夜。
胃がキリキリ痛み出す。
ラップトップとSDカード持参でクライアントに面会。
「いい感じに撮れてるね。」
「えっ?」
確かに、印刷せず、ただウェブサイトに拡大せず載せるだけなら、まあ、許せるかもしれない。
無料で撮り直しを提案して見たが、必要なしと受理してもらった。
<プロローグ>
これで今週末に迫ったショーケースに集中できる。
安堵・・・再び爆食い。
ダイエット?もう、いいよ。
それにしても、このクライアントから次回の依頼があるだろうか・・・