私たちは Sam Nail Ranch から Castolon に移動します。
こんな道を走るんですが、後方に見えるのはメキシコ側のサンタエレナの山々。
詳しい地図はこちら。https://www.nps.gov/bibe/planyourvisit/maps.htm
赤丸は私たちが訪れた場所。水色の線は車で走った道。中央にロッジがあり、Sam Nail Ranch はロッジの左。左下がCastolon。右端にリオグランデビレッジがあります。
Castolonは歴史のある場所らしく、ビジターセンターは昔の郵便局だったそうです。夏場は暑いので閉鎖、12月ごろに開かれるらしいです。幸い、ジェネラルストアは開いていたので、食料確保して近くのコットンウッドピクニックエリアに向かいます。
ところが、バンちゃんを待っている最中、突然この鳥、Loggerhead Shrike が車の横の方にやってきます。サッと飛び立っていったところを追いかけて見ると・・・
私たちと同じように、食料確保していたんです。
(ちょっと酷いので小さくしました。)
この突然の大展開に大満足。お店から出てきたバンちゃんは悔しがることしきり。
3番目の鳥ゲット!
コットンウッドが広がる公園。やはり暑いので誰もいません。虫が無数に飛び交っているのが車の中から見えます。
う〜〜、いやだな〜〜と思っていると・・・
golden-fronted woodpeckerが木の上に。
「何してんの〜?そんな大きなものくわえちゃって〜。」
もう、じっとしていることできませんよね。4番目の鳥。
ウッドペッカーを見やると、赤い鳥が見えます。Sam Nail Ranch で撮れなかった鳥。Summer Tanager なんて見事に真っ赤なんでしょう!綺麗です。5番目の鳥。
すると、この子 Vermilion Flycatcher が登場します。
「私の方が綺麗でしょ〜?」
「おお〜、あなたも綺麗。」真正面から見ても可愛らしい鳥は珍しい。6番目の鳥。「可愛いだけで鳥の価値が決まると思っているのかい?威厳のある第度も必要でしょう?」と現れたのはYellow-headed Blackbird。7番目の鳥。
「ほ、ほ、ほー、ごもっともです。」
そこへさっきのGolden-fronted Woodpecker君。
「綺麗っていってるけど、僕の背中見たことある?」
「翼を広げると、ほら、こんなに綺麗なんだからー。」
「いや、失礼。確かに。」
「しかも、働く鳥をバカにしちゃいけないよ。」
「そうですね。でも、あなた、食料確保はみんながしていることでしょ?」
「まぁね〜 」と、飛び去っていったのでした。
ここまできて、虫に刺されまくったことに気づいたので、再び場所替えをします。今度は公園の東側、Rio Grande Village へと向かいます。
キャンプグラウンドの駐車場でのこと。
おや?これは面白い。
「あなた、もしかしてロードランナーさんじゃありませんか?」
「・・・」
「そんな所で何してらっしゃるの?」
「・・・」
「上を見上げて、何か見ているようですね。」
「周りを見回して・・・?」
「ああ、道路標識、STOP サインがあったから止まったんですね。恐れ入りました!」
ロードランナーは「ミミっ!」と言って走り去って行きました。8番目の鳥。
そこへ別のロードランナーがやってきます。
「口を挟むようですが、僕たちもちゃんと仕事してること、お忘れなく。」「なんなら、お見せしましょう。」と言ってしばらくすると、
「ほら、あげようか?」
「い、いえ、遠慮しておきます。」
「それじゃあ、僕、鳥ですから、木の上だって走ることできるところ見せてあげるよ。」「いい?見てて!」と言って高速で木の上の方に消えて行きました。
普通の鳥って、木の上を走るんじゃなくて、飛び立つんじゃなかったけ?
コンコンコン、「僕のことも忘れないでね。Golden-fronted と間違えられやすいんだ。」と、登場したのは Ladder-backed Woodpecker。
「了解です。しっかり9番目の鳥として登録しておきますね。」
そうそう、Pyrrhuloxia(俗にdesert cardinalと言われている)もいたことを書いておかなければ。嘴が赤くないので、カーディナルのメスということはないと思うんです。10番目の鳥。
ということで、1日が過ぎて行きました。ロッジに帰り、早めの夕食をとり、近場を散策します。日が暮れて、暗くなり夜道を歩いていると、懐中電灯がなにかを照らし出しました。
手のひらより少し大きいものが動いている。Walking Stick 日本語ではナナフシと言われているらしい。いろんな物に会えるんだなーと、満足しながら見上げた夜空にはすでに天の川が見えています。
そこで勿論、カメラの登場となりますが、あまりいいショットはありません。
旅から帰ってきてからですが、夜空の写真は全部削除しようと思っていました。念のためもう一度見直すと、なんと、驚いたことに星雲が写ってました!
なんていう星雲なんでしょう?
ISO10,000, F2.8, 24mm, 20秒 で撮りました。
今となっては、多分わからない。でも、すごく幸せな気分です。
私のカメラ、Mark IV、気に入ってます。