日本人なら当然知っている言葉。
初対面の時のご挨拶として使いますよね。
この言葉 、多分中学校の英語の時間に習ったと記憶してます。今の英語の授業では、どう英訳されているのでしょうか?興味深いところです。
40年も前の事、私が習った時には、断じて
“How do you do?”
でした。皆さんはいかが?
先週の授業での事。生徒の一人が誰もそんな言い方はしないよ。”Hello” とか”Nice to meet you.”だよ!と、指摘。
え、え、え~と、驚愕する私。ちょ、ちょっとまったー!
私、呆けた?・・・と、一瞬思ってしまいました。私の顔はまるでこんな感じでした。(サボテンさん、ごめんなさい。)
ま、ま、ま、深呼吸。
そもそも日常生活で”How do you do?” と言うチャンスはまずないのは事実です。使いません。
それなら25年前に日本語を教えていた時に気付いているべきでしたよね。
う、う、う、、でも、スルッと通り過ぎてしまっていたんでしょうね。生徒から質問、疑問として指摘されない限り、不思議に思わない。だって、そもそも教科書には、「はじめまして」の訳語は、”How do you do?”と載っているんですから。
はじめましてと共によく使われる言葉、「よろしくお願いします。」これも厄介です。アメリカ社会ではそれに対応する表現がないし。で、教科書をみてみると、”Please to meet you.”になってるの。やってられませんって~~~!
そこで、ウェブサーチ。
“How do you do” は、昔は使われていたらしいです。また、イギリスや、上流階級ではまだ使っているとか、いろいろ出てきました。そうだよね、そうだよね。バッチリ覚えてますもん。“My Fair Lady”のワンシーン。イライザの発音猛特訓の後のテストとして競馬場で社交デビューをする時の挨拶。(5分ぐらい経過したところから見てください。)
バンちゃんの86歳のお母さんにも聞いてみました。彼女は東部ニュージャージー州出身です。初対面同士は、”How do you do?”に対し”How do you do?”で応えるとちゃんと言ってました。ただし、最近はみんなカジュアルになってきているのであまり使わないとも。
そうだったのか〜
とりあえず、生徒にはたくさんの説明付きで、”Nice to meet you” と教えていきましょう。
そして、もう一つの表現「よろしくおねがいいたします」は、シチュエーションごとに意味が変わるから気をつけよう。挨拶の時は”Nice to meet you”とほぼ同じように訳せばいいけれど、今後のお付き合いの為に先回りしていいお友達になって下さいね的な意味がある、とでも付け加えておきましょうか。
いや~、言語は文化ですね〜!
ちなみに、Google Translate で”How do you do?” とタイプすると、日本語訳は
「ごきげんよう」だって。もう、あまり使われないという点ではハズレじゃないかも。