長音は難しい


クラスの始めにスモールトークをします。
週末の事などなど、もちろん日本語ね。
で、気になったのでみんなに白板に出てひらがなで書かせてみました。
ひらがなは、まだまだ悪戦苦闘の彼らです。そして奮闘の結果を見てみると・・・

どよび に えが を みました。

痛い!
他の生徒も同じような間違いをしてるんです。なぜ?
それでハタと気がつきました。:::指定の教科書のローマ字表記:::
私はひらがなバージョンを使っていますが、ほとんどの生徒はローマ字バージョンを使っているからじゃない?

チョロっと見せてもらって、やっぱり!!! ローマ字表記は、こうなってました。

Doyobi ni ega o mimashita.
(土曜日のyoのoの上と、映画のeの上に「〜」を付けて長音を表しています。)

長音記号はスルリと無視してしまってたんです。ここがポイントだったかー。
そして、表記ルールは日本人にだってちょっと難しい。カタカナのルールは簡単なのにね。

あ段、い段、う段は問題なし。例えば「おかあさん」。「か」の母音と同じ「あ」を使えばいいだけだからです。

でも、え段とお段は苦しい。文部省の通達通りじゃなく、え段には「い」、お段には「う」を使わなければいけないからなんです。しかも、例外がたくさんあるから困っちゃう。

えいが・・・パス
おねいさん?・違うじゃん!ー>おねえさん
どようび・・・パス
おうきい?・違うじゃん!ー>おおきい

ま、英語の例外の量に比べれば大したことないかもしれないけど、かわいそう〜
・・・なんて、他人事みたいに言ってられないですぞ。あなた、先生でしょ?・・・ウハッ!失礼いたしました。

で、色々なサイトを見てみたら、え段の例外は「おねえさん」を覚えておけば良さそうでした。お段の例外は、「を」「ほ」を使ってた昔の日本語言語史を教えるより、絵を描いて、歌を作っちゃえばいいじゃん!という結論に達しました。
ちなみにこのウェブサイトを参考にさせていただきました。

頻度の高い例外の言葉を使って、こんな絵、いかが?ただの写真の切り抜きですけど。

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歌の方は、ジングルベル鈴がなる〜の歌に合わせて歌っちゃおう!

遠くの大きな氷の上を、多くの狼通ってたよ
遠くの大きな氷の上を、多くの狼十ずつ通った

とおくの
おおきな
こおりの(上を)
おおくの
おおかみ
とおってたよ

とおくの
おおきな
こおりの(上を)
おおくの
おおかみ
とおずつ
とおった

考えてみたら、私たち日本人は漢字を使うので、あまりこのような長音について考えたり、不便さを感じることはないんですね。ふ〜む・・・

2 thoughts on “長音は難しい

  1. K

    こちらではインディアンという言葉にセンシティブな方々もいますから気をつけてね。

    Reply
    1. aomi3 Post author

      あまり気にしていなかったので、全く知りませんでしたが、どうやらこの歌の元が良くないようですね。それを考慮すると、やはり、変更しておいたほうが無難なようなので、ジングルベルの歌の節に変えますね。
      コメントありがとう。

      Reply

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