市民であること


私がこの国に初めて来たのは、もうはるか昔の事で、懐かしい心象風景しかありません。それからこの国も私もずいぶん変わりました。

変わっていないのは、私のステータスだけ。永住権を持ったアメリカ滞在者、グリーンカード保持者であること。二重国籍を持つ人も増えているようですが、私の国は一つだけ。日本。

普段の生活において、なんら支障がでないので普通、気にしないんですよね。税金さえキッチリ払っていればいいわけです。
つまり、グリーンカード保持者の私は、住む権利、働く権利を得る代わりに、税金を納める義務があるということです。その他の権利と義務は日常生活において必要価値があまりない・・・私の場合はそう言えます。

その他の権利の中でも参政権がないといことは、大きいんでしょうね。アメリカ大統領には決してなれません。(笑)ちょっとずれますが、大統領になるには帰化人ではだめで、この国に生まれることが必須条件の一つだそうです。
投票権もありません。

そして、義務に関して言うなら、兵役の義務はいつでも起こりえるでしょう。
でも、目下の義務は司法義務っていうのかな。陪審員として裁判に立ち会う義務。これ、大きいんですよね。だって、お呼び出しが来たら、何ヶ月もホテルに監禁される可能性があるし、裁判の事を誰にも話せない。日当がでるようですが微々たる額で、欠勤中も給料が保証されている人でない限り、即生活困難になってしまいます。殺人事件など、毎日むごい写真を見せられてノイローゼになる人もいるとか。

そんな大変な義務を私はアメリカ国民でないので逃れられているってわけです。
ところが、こんなお呼び出しの手紙が時々くるんですよ。
20140618-20140618_112304
勿論、間違っているんですが、そんなこと珍しくもないこの国では、しっかりと陪審員の資格がない理由を書いて送り返すという義務が生じます。それしなかったらどうなるんでしょうね。

で、まあ、ようやく私の手紙の了承通知が来たのでホッとたというお話でした。
それにしても、こういう労力と資源の無駄、何とかして欲しいよねー。私達の税金ですよー。

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