Racetrack を後にして、いよいよばんちゃんにとっての山場、バックカントリーの山道へと向かう。
ここから先は地図には載っていない。
Saline Valley Road まで約7マイル、約1.5 時間かけて通り抜けた。
すでに華氏110度を超えていた。途中でトイレに立ち寄ったが、目の前で蒸発していく。
ふと見ると、トカゲのようだ。こんな炎天下でも彼らは戦えるのだ。
ばんちゃんは狂喜して、ワイドレンズを使っていた私に近づかないように警告した。
でも、彼がズームレンズを準備している間、消え去っていた・・・しばらく険悪な状態となる。
「ワイドじゃ絶対に撮れないって言ったじゃない?」
「こんなチャンスは2度とないかもしれない・・・」
ごもっとも。返す言葉もない。
私が捕らえた画像は、このように、かろうじて何かが見えるほどのお粗末なもの。
Saline Valleyの砂丘も過ぎて、いよいよSteel Pass Road に入る。
標識はないから、GPSコーディネートで確認が必要だ。
依然としてデコボコ道で疲れる。
でも、何やら白い地帯が前方に見える。そして、そこだけが緑色だ。
そうこうしているうちに、黄色いセスナが丘の上の方に見えた。
む・む・む・・・飛行場?
どんどん近づいていくと、なんと温泉だった。
荒地の真っ只中に温泉だ~!
しかも、ヌーディストの温泉らしい。
そっか。ここは自家用飛行機で来る、かなりプライベートな温泉場だったんだ。
残念ながら、残された道の事を考えて先を急いだ。
さて、ここから先はEureka まで、約30マイルの Steel Pass が本格的に始まる。
まさに難易度の高い道となる。
次の山、次の山かな・・・と期待が高まっていく。
そして、ついに砂丘の頭の先が見えた。
その時の感動は・・・ずっと大切にしたい。私の大切な宝物だ。
書きたいことは山ほどある。
ありすぎるから、90 秒弱にまとめたビデオが一番いいかもしれない。