水曜の夜の映画会は号泣した。
一晩だけの特別上映、Pray for Japan という去年の東北大震災後のドキュメンタリーをCupertino AMC Theater に見に行った。アメリカとカナダ、UKの各 17 箇所のAMC Theater の好意により、同時放映が実現した。
震災に遭われた方々、地域を立て直そうとする方々、ボランティア活動をする人々、その3つを機軸に編集されたものだ。作品構成、映像、歌、音声、すべてに甘さが見える、アマチュア感のあるものだった。映画の質は、はっきりいっていいものとはいえない。
でも、心があった。
みんなの善意で作られ、上映されたからこそ価値があった。
世界中の人々が、何らかの形で苦しい状況にいる。
だから、日本だけが特別なわけではない。
明日を信じて、たんたんと前に進む姿に胸を打たれるんだ。
一瞬で無くした豊かな生活。その落差に、絶望する。
困難な状況が大きすぎて、長い闇を手探りで、とにかく歩いた。
そんな中、黎明をみる。
まだまだ闇は続く。でも、希望を捨てない。
何が彼らに勇気を与え、立ち上がらせたのか。
瓦礫の下から発見した鯉のぼり。
言葉にならない。
家族も喪い、家も無くした若者が、青空に放った。
流れ行く風が鼓動となって、生き返った。
希望が見えたよ。
私にできること、それは東北に行って泥かきをすることではない。
今を、感謝を込めて、私のベストで生きることだ。
苦しいことも、楽しいことも、人を思いやることも、みんなひっくるめて生きることだ。
もっと上映できる機会があればいいのにな。DVDができればいいのにな。
だいちゃんにも、ばんちゃんにも見てもらいたい。私の中に流れる血と同じだよ。